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自民・福田副大臣が新党へ 民進・松原氏、こころ・中山代表も

2017年9月25日 紙面から

 自民党の福田峰之内閣府副大臣(衆院比例南関東)は24日、都内で記者会見し、離党して小池百合子東京都知事に近い若狭勝衆院議員らが結成する新党に参加する考えを表明した。自民党議員の新党参加は初めて。民進党関係者によると、同党の松原仁・元国家公安委員長も離党し、新党への参加を検討しているという。

 現職副大臣の福田氏の離党と新党参加により、首都圏などで選挙基盤が弱い自民党の若手議員らに動揺が広がる可能性がある。新党を巡っては日本のこころの中山恭子代表(参院比例)、無所属の行田邦子参院議員(埼玉選挙区)も同日、参加の意向を表明した。

 若狭氏は福田氏の会見に同席して「非常に心強い」と歓迎し、今後も「自民党の議員が新党に加わる可能性はある」と話した。新党は民進党離党者の参加が多いため、自民党からの参加者を増やすことで「第二民進党」との印象を薄めたい考えだ。

 福田氏は会見で、新党参加の理由について「一院制実現などで政策が一致した」などと語った。自民党には二十五日に離党届を提出し、内閣府副大臣も辞任する。前回衆院選は神奈川8区で民進党の江田憲司前代表代行(当時は維新の党)に敗れている。十月の衆院選の選挙区は新党で今後調整する。

 一方、中山氏は二十四日、都内で小池氏と会談し、新党合流の考えを伝えた。小池氏は「若狭氏に伝える」と応じた。日本のこころ所属の国会議員二人のうち幹事長の中野正志参院議員は、現時点で合流しない方向という。落選中で夫の中山成彬元文部科学相は新党からの立候補を目指す。日本のこころは参院で自民党と統一会派を組んでいる。

◆新党発足メンバーは若狭氏ら7議員

 二十四日夜に都内で開かれた新党の準備会合では、若狭氏ら計七人が発足メンバーとなることを確認した。メンバーは次の通り。 (敬称略)

 ▽衆院=細野豪志(静岡5区)、長島昭久(比例東京)、笠浩史(神奈川9区)、木内孝胤(比例東京)、若狭勝(東京10区)▽参院=行田邦子(埼玉)、松沢成文(神奈川)

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