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新党「希望の党」で調整 若狭氏「50人以上擁立」

2017年9月24日 紙面から

 小池百合子東京都知事に近い若狭勝衆院議員や細野豪志元環境相らが近く結成する新党の党名について、「希望の党」とする方向で調整していることが二十三日、分かった。細野氏が静岡県富士市で記者団に明らかにした。

 「希望の党」の党名は、小池氏が昨年設立した政治塾「希望の塾」からとる。人気の高い小池氏が新党に中心的に関わることを印象づける狙いがある。

 小池氏の新党での立場に関し、若狭氏は二十三日放送のBSジャパン番組で「共同代表は一つの選択肢だ」と語った。同時に「党首、代表に少なくとも国会議員がなることはほぼ決まっている」と説明した。共同代表は責任の所在や党の主導権があいまいになる難点もあり、他の肩書を含め慎重に検討している。

 擁立する候補者数について「五十人は下回らない」と強調。他の野党との選挙協力に関しては「『非自民、非民進』の政党をつくるというのが、そもそもの始まりだ。選挙だから何が何でも勝つという近視眼的な対応は基本的にしない」と慎重な考えを示した。

 これに関連し、自民党の萩生田光一幹事長代行は二十三日、小池氏の動向について「ぜひ都政に専念し、東京五輪・パラリンピックの準備をしっかりしてほしい」と党本部で記者団に語り、小池氏をけん制した。

 共産党の志位和夫委員長は、新党の名称に絡み、都内で記者団に「小池都政は都民の期待を裏切って、希望ではなく失望を招いている」と皮肉った。

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