自民党の石破茂元幹事長は二十一日、自らの派閥会合で、臨時国会冒頭で衆院を解散する安倍晋三首相の方針について「多くの国民は、この解散の意義が何なのかと思っている。国民に答える責務がある」と強調し、首相に解散の理由を明示するよう求めた。

　消費税率引き上げの増収分の使途を見直し、教育財源などに充てる公約を掲げることについては「党内民主主義をすっ飛ばし、国民に問うことがあってはならない」と批判した。

　改憲の公約についても「ごくごく短い期間に結論を出すことが、党内民主主義にかなうとも思わない」と語り、党内議論はまとまっていないとの考えを示した。（中根政人）