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全国

若狭氏ら新党設立、27日軸 全国で候補者

2017年9月21日 紙面から

 小池百合子東京都知事に近い若狭勝衆院議員と細野豪志元環境相は、結成を目指す国政新党に関し、二十七日を軸に設立表明する方向で調整に入った。現職の国会議員や地方議員らに参画を呼び掛けている。「しがらみのある政治からの脱却」を訴え、次期衆院選に全国規模で候補者を擁立する方針だ。複数の関係者が明らかにした。

 設立表明に向け、党名や党首の決定に加え、綱領や衆院選公約の策定を急いでいる。一連の作業が順調に進んだ場合は表明時期の前倒しも検討する。一方、設立の事務手続きは表明よりも先行する見通しだ。

 若狭氏は二十日、無所属の行田邦子参院議員(埼玉選挙区)と国会内で会い、新党への参加を要請。行田氏は前向きな意向を伝えた。その後、記者団に衆院へのくら替えは否定した。

 若狭氏は会談後、衆院選の候補者擁立を巡り「東京や近郊に限る必要はない。地域を広げて候補者を擁立したい」と記者団に強調。擁立規模については「少なくても五十、六十人で終わりではない」と改めて表明した。一部で取り沙汰される小池氏の党首就任に関しては「はっきりとした結論を申し上げるまでに至っていない」と述べた。

 関係者によると、若狭氏は無所属の薬師寺道代参院議員(愛知選挙区)にも参加を求めたが、薬師寺氏は断った。若狭氏が自身の政治塾の塾生に立候補の意思の有無を確認しているほか、細野氏も地方議員らへの接触を続けている。

主な政党の公約

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