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谷垣氏、不出馬の意向 自民前幹事長、自転車事故で療養

2017年9月21日 紙面から

 自民党の谷垣禎一前幹事長(72)=衆院京都5区=は二十日、次期衆院選に出馬しない意向を固め、党京都府連に伝えた。周辺議員を通じ安倍晋三首相や二階俊博幹事長にも伝達した。関係者が明らかにした。政界引退の可能性があるが慰留の動きもあり、府連などで今後の対応を協議する。

 谷垣氏は幹事長を務めていた昨年七月、趣味のサイクリング中に転倒して頸髄(けいずい)を損傷。その後は病院で療養を続け、公に姿を見せていなかった。

 谷垣氏は弁護士を経て一九八三年の衆院旧京都2区補欠選挙で初当選し、当選十二回。政策通で財務相や国土交通相などを歴任。自民党が野党に転落した二〇〇九年に党総裁に就任し、一二年には消費税増税を巡る自民、公明、民主(現民進)の三党合意にこぎつけた。ただ、一二年秋の総裁選への出馬は見送った。自民党が政権復帰後は、法相や幹事長として安倍政権を支えた。党内では政策グループ「有隣会」の中心だったが自転車事故後はグループから離脱する議員も出た。

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