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小池新党、28日までに結成 細野、若狭氏が大筋合意

2017年9月19日 紙面から

 細野豪志元環境相と、小池百合子東京都知事側近の若狭勝衆院議員は、衆院解散が見込まれる二十八日の臨時国会召集前に新党を結成することで大筋合意した。関係者が十八日明らかにした。政党助成法の政党要件となる五人以上の国会議員を確保するとともに、召集までに政策の擦り合わせが可能と判断した。憲法改正により衆参両院を統合する一院制の実現が主要政策の柱の一つとなる。

 細野、若狭両氏が主導する「小池新党」への参加が見込まれるのは、八月に民進党を離党した細野氏が創設したグループに所属し、今月同党に離党届を提出した笠浩史、後藤祐一、鈴木義弘の三衆院議員。民進党を離れた長島昭久元防衛副大臣や、旧国民新党出身の野間健衆院議員らも参画を検討している。

 細野氏は周囲に「新党は少数でスタートし、徐々に人数を増やしていく」と話しているという。若狭氏は国政進出を見据えた政治団体「日本ファーストの会」を設立したが、党名に「ファースト」は使わない方向だ。

 一院制以外では、憲法改正による地方自治の確立、情報公開による透明性の高い政治の実現などを目指すとみられる。

 民進党の前原誠司代表は十八日、都内で記者団に新党との連携に関し「われわれの掲げる理念、政策と合致するか判断したい」と述べた。同時に「小選挙区の下、野党がばらばらよりも(候補者は)一人の方がいい」と語った。

 共産党の志位和夫委員長は記者会見で、新党について「自民党政治の補完勢力だ。連携はあり得ない」と強調した。

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 東京都の小池百合子知事は十八日、安倍晋三首相が二十八日召集の臨時国会冒頭にも衆院を解散し、来月下旬に総選挙となる見通しとなったことに関し「何を目的とするのか、大義が分からない。国民に何を問い掛けていくのか分かりにくい」と述べた。都内で報道陣の取材に答えた。

 小池氏は、側近の若狭勝衆院議員(無所属)が月内の結成を目指す国政新党の候補者について「これからの改革は、都政と連携していかなければ意味がない。そういった方々は応援していきたい」と話し、支援していく考えも示した。

 一方、選挙戦となった場合、自身が候補者の応援に立つかについては「状況がどうなっていくのかよく見ていきたい」とし、明言しなかった。

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