富山
2017年10月18日 紙面から
本紙が実施した衆院選の終盤情勢調査で、県内の比例代表での戦いは自民がリードし、希望、立憲民主が続く状況が鮮明になった。回答した有権者の4割近くが比例での投票先を決めておらず、情勢が大きく変わる可能性は残されている。
衆院選への関心は「大いにある」が21・4%、「ある程度ある」が52・1%で合わせて73・5%。「あまりない」の21・5%と「全くない」の4・9%を合わせた26・4%を大きく上回った。過去三回の結果に基づくと、県内の投票率は55%前後が予測される。
「大いにある」「ある程度ある」の割合の合計が最も高かった年代は、六十代の84・9%。七十歳以上の79・0%、五十代の78・2%が続いた。四十代は63・7%で、年齢が下がるほど低くなり、十八歳・十九歳は59・9%で六割を下回った。男性は75・3%、女性は71・8%で、男女間で大きな差は見られなかった。
二〇一六年参院選の公示後の調査と比べ、「支持政党なし」が27・6ポイント増の43・0%と大幅に増えた。自民が16・1ポイント減の33・3%となるなど、参院選当時に結成、活動していた主要政党は軒並み減らした。
公明は2・3ポイント減の2・3%、共産は2・1ポイント減の1・1%、社民は1・5ポイント減の1・0%、維新は2・1ポイント減の0・6%。衆院選前に発足した希望は10・5%で自民に続いた。立憲民主は1・5%だった。
年代別では、支持政党なしが六十代以下でトップ。自民は七十歳以上のみ首位で、他の年代は支持政党なしに続いた。希望は三十代で、自民の19・7%に対して19・1%と競り合っている。
投票先を「決めている」「だいたい決めている」と答えた人は合計で、小選挙区が69・6%、比例代表が61・6%。「まだ決めていない」としたのはそれぞれ30・0%と37・9%で、情勢は流動的となっている。
比例の投票先は、すでに決めている有権者の回答に、「仮に今投票するなら」と未定の有権者に尋ねた結果を加えると、自民が33・4%でトップ。希望の16・5%、立憲民主の4・2%、維新の1・5%、共産の1・3%、社民の1・1%を大きく引き離した。
全体の43%を占める支持を持たない層は、66・7%が「分からない・無回答」だった。