富山
2017年10月16日 紙面から
(届け出順)
選挙の争点は。
「自民のキャッチフレーズ『この国を、守り抜く。』にはいろいろな意味が込められている。一つは北朝鮮問題。対話も大切だが、今は国際社会が一致して圧力をかけるべきだ。安全保障を含めた安倍政権の取り組みへの評価が問われる」
県民に訴えたいことは。
「北陸新幹線の開業効果を次につなげるにはどうするのか。敦賀以西のルートや整備計画の結論を早く出し、早期全線開通に向けて努力する必要がある。そして広域観光ルートに富山をどうやって組み込んでいくのか。県と連携して取り組んでいきたい」
森友・加計問題について。
「選挙後もしっかりとした説明を心掛けないといけない。一方、森友は会計検査院の検査が始まり、加計問題は、大学設置審議会が、もう一度許可基準に合っているか検討し直す状況になっている。国会で丁寧な説明を心掛けても、具体的なところは第三者機関の判断が尊重されるべきだ」 (酒井翔平)
出馬のきっかけは。
「安倍首相は二〇二〇年に改憲を目指している。維新も希望も改憲に前向きだ。今回の選挙の裏にあるのは、九条を改正して戦争ができる国造りをしようとすることだ。この状況に危機感を持ち、憲法を守らなければいけないと感じた」
安倍首相について。
「都合が悪いことは絶対しゃべらないのに、都合の良いことは声を大にしてしゃべる。こんな首相は見たことない。有効求人倍率の上昇を成果と強調するが、少子高齢化で働く人が少なくなっただけだ」
日本の農業の現状をどう考えるのか。
「昨年度の日本の食料自給率は38%で、有事の際は多くの国民が飢えてしまう。輸入米は七十万トンで、全国一の産地(の生産量)よりも多い。輸入が増えれば、食の安全が脅かされる。軍事費に金を使うなら、農業や林業、水産業に予算を回すべきだ。地方の農業を切り捨てていく政治はおかしい」 (酒井翔平)