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富山

候補者 こんな人 3区

2017年10月14日 紙面から

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万葉集いつも心の中に

橘慶一郎さん(56)=自民・前

 政治家の家系に生まれ、高岡市長の任期途中、二〇〇九年に衆院選に出馬して初当選した。

 一二年に総務政務官、一六年に復興副大臣に就任し、東日本大震災で被災した東北地方には三十八回足を運んだ。「福島第一原発事故で休止した(福島県)川俣町の山木屋郵便局の業務が再開でき、形に表れるのがうれしい」と振り返る。

 国会の質問前に万葉集の短歌を読み、注目された。「与党になり機会もなくなったが、今年は大伴家持生誕千三百年、これからも大事にしたい」と万葉集をいつも心の中に置いている。

 一年間に読む本は政治、経済、科学など百冊以上。「歴史物も好きで、今年も百冊を超えそう」と、新書を楽しみにしている。

 「衆院議員になり、年頃の娘二人とのだんらんが遠のいた時期を思い出すと身につまされる」。娘から「選挙大変だね」と言ってもらえたことがうれしく「娘には幸せになってほしい」と柔和な顔を見せる。妻と娘二人の四人家族。高岡市中川上町。 (武田寛史)

 【メモ】▽趣味 万葉集▽子どものころになりたかった職業 宇宙飛行士▽家族との思い出 家族で旅行したイタリア

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小学生から政治家志す

柴田巧さん(56)=希望・新

 郷土の大政治家・松村謙三(一八八三〜一九七一年、南砺市出身)の信者のような家庭で育った。小学生のころから政治家を志していたという。早大では政界に多くの人材を輩出(はいしゅつ)している雄弁会に所属。そこで師匠となる森喜朗元首相と出会い、秘書を務めた。

 県議に三回当選した後、二十八年在籍した自民党を離れて無所属で挑んだ二〇〇九年の衆院選富山3区で落選。全国有数の自民王国で、離党は政治家としての命運を左右する決断だったが、意を曲げなかった。

 みんなの党から出た一〇年の参院選(比例代表)で初当選。昨年七月の参院選(同)は民進党から立ったが二期目はなかった。

 この国には保守の二大政党制が必要−が持論であり、信念。「地盤もなければ、看板、鞄(かばん)もない。大きな組織の支援や後継指名を受けたこともない」。支えられたのは家族であり、後援会という。座右の銘にする「不撓(ふとう)不屈」を実践する。母親、妻、長男との四人暮らし。小矢部市清水。

 (山森保)

 【メモ】▽息抜き方法 愛犬カロ(トイプードル)との散歩▽趣味 映画鑑賞、読書▽性格 昔は短気だったが、穏やかになった

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父の政治信念が支えに

坂本洋史さん(47)=共産・新

 「筋を通す父の姿が自分の中に染み込んでいる」。旧井波町(現在の南砺市)の共産党議員を務めた父の政治信念が政治活動の支えになっている。

 二〇〇一年の参院選から衆院選三回、県議選三回に出馬し、自分の主張を堂々と訴えてきた。一四年に党呉西地区委員長に就いてからは多忙な毎日。「地方選挙で本部長として乗り込み、陣頭指揮もする。権限が重くなったが、自分の政治信条や新たな挑戦を組織に反映させ、住民運動を発展させる方針を練り上げる活動はやりがいを感じる」

 医師の妻とは、党の若者勉強会で男女平等について意気投合したのが出会い。「お互い尊敬し合える関係。的確なアドバイスをしてくれる」。冷蔵庫の余り物で食事を作るのが得意で、子どもの学校の話を聞くのが楽しみだ。

 「いつか、お父さんがしてきたことが、ぼくらのために頑張ってきたことだと理解してもらえるような父親でいたい」。妻と娘二人、息子一人の五人家族。射水市塚越。 (武田寛史)

 【メモ】▽座右の銘 一人は万人のために万人は一人のために▽好きな歌 ミスチルの「Starting Over」▽趣味 釣り

主な政党の公約

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