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富山

候補者 こんな人 2区

2017年10月13日 紙面から

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政治の道歩んで35年目

宮腰光寛さん(66)=自民・前

 政治家を志した原点は、北方領土を視察した際に湧き上がった思いからだ。「こんな近くに日本の領土がある。富山県人が自ら開拓した島から追い出され、戻ってきている。何とかしたい」

 自分の思いを実現させるために「観客席から応援するより、グラウンドに立ちたい」と、三十二歳で県議選に初当選。政治の道に入って三十五年目になった。

 「現場に行かなければ分からないことがある」と、沖縄北方を担当した内閣府政務官時代には足しげく離島を訪れた。すでに国内八十四の離島に渡った。「日本の国力で離島の面倒が見られないのはあり得ない」と、離島問題にかける情熱は人一倍だ。

 農林水産副大臣などを歴任し、農政通としても知られる。首相補佐官としても、農林水産物の輸出振興の旗振り役を担った。

 海外で暮らす二人の孫娘とのテレビ電話が日々のやすらぎ。「じいじと言ってくれる」。孫娘の話題になると自然とほほが緩む。黒部市岡。 (酒井翔平)

 【メモ】好物 豆腐▽尊敬する政治家 自民党の大平正芳元首相▽趣味・特技 読書、カラオケ

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市民運動の先頭で戦う

山崎彰さん(67)=社民・新

 反戦や脱原発、富山市議会の政務活動費不正問題−。県平和運動センターの議長として、市民運動の先頭で戦ってきた。

 「政活費問題を刑事告発した際は、よくやってくれたと電話が鳴りっぱなしだった」。原動力は不正を許さない正義感と人権を無視するやり方への問題意識だ。

 三十代前半から組合活動に参加し、社民党議員の選挙活動を裏方として支えた。改憲を目指している安倍政権の姿勢に危機感を持ち、野党統一候補として同党から名乗りを上げた。「候補者になるとは」と苦笑しつつも、「戦争できる国づくりが進んでいる。体を張って食い止めたい」。

 地域おこし支援隊の隊長の一面も。南砺市西太美地区の高齢者世帯や独居老人宅で草刈りや掃除を手伝ったり、移住者のサポートをしたりしている。

 十七年前にドイツの緑の党を表敬訪問した際、幹部のラフな格好に驚いた。「省エネにかける思いに感銘を受けた」と以降はノーネクタイ主義を貫いている。南砺市広谷。 (酒井翔平)

 【メモ】座右の銘 自然体▽尊敬する政治家 社民党幹事長の又市征治参院議員▽息抜き 知人とお酒を飲む

主な政党の公約

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