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富山

自由・広野氏 出馬見送り 富山1区 支援態勢整わず

2017年9月28日 紙面から

立候補見送りを発表する広野允士氏=27日午後、富山県庁で

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 来月に予定される衆院選で、富山1区から立候補を表明していた自由党富山県連代表の広野允士氏(74)が二十七日、立候補を辞退すると発表した。自由、民進両党の合流問題や選挙で勝てる支援態勢が整わなかったことなどが理由。広野氏は「総合的に判断して小選挙区、比例ともに(立候補を)見送る」と語った。県内三選挙区における民進、共産、社民、自由の野党各党のすみ分けが整った。

 1区が民進の元国会議員秘書、今井基之氏(49)、2区が社民の県平和運動センター議長、山崎彰氏(67)、3区が共産の党呉西地区委員長の坂本洋史氏(47)。ただ、民進の前原代表が党所属の国会議員らの新党「希望の党」への合流を認める方針を示しており、今後、共闘態勢に影響が出る可能性がある。

 県内で野党共闘を呼び掛けてきた市民団体「オールとやま県民連合」の土井由三共同代表は「希望の党は改憲勢力で、これまでの野党四党の枠には入らない」と指摘。「民進党が(希望の党に)行くのは、にわかに信じ難い」と驚いた。現時点では民進党の組織決定ではないとした上で「行方を見守るが、これまでの流れに水を差す」と苦言を呈した。

 この日、各党の県組織が出席した会合が富山市内であり、すみ分けに基づく候補者の一本化で基本合意。十月上旬に次回協議を行い、野党四党で具体的な政策協定の合意を目指す方針だった。

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