川勝平太知事は２４日の記者会見で、自民、公明の与党が３分の２を超える議席となった衆院選の結果を受け「安倍さんと小池さんの対決だったが、結果は安倍さんの戦術勝ちだった。（安倍政権は）憲法改正の方向に突き進むのだろう」と語った。

　静岡５区で当選した希望の党設立メンバーの細野豪志さんと親交のある川勝知事は希望の失速に触れ「アンチ安倍政権の有権者も多く、失速は残念な思いがある。排除の思想もあったが、踏み絵の一つに改憲があり、どうかと思った。戦術の誤りがあったのではないか」と分析した。

　衆院選での論戦を振り返り「静岡にとってのリニアは重要な問題。南アルプスにトンネルを掘ったら７０万人に影響が出るのに、誰一人そのことを取り上げなかった」と論評した。

（沢田佳孝）