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静岡

4区、2区 希望新人は届かず

2017年10月23日 紙面から

◆田中さん、松尾さん「力不足」

小選挙区で落選が確実になり、敗戦の弁を述べる田中健さん=22日午後8時42分、静岡市清水区の選挙事務所で

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 「全ては私の力不足」。静岡4区の希望新人田中健さん(40)は午後八時すぎ、自身の選挙区落選を示す自民前職候補の当選確実の一報がテレビで伝えられると、静岡市清水区の選挙事務所に集まった報道陣に敗戦の弁を口にした。

 かつて秘書を務めた5区の細野豪志さんに呼応し、民進党をいち早く離党して希望から出馬した選挙戦。「期待の声は高まっていたが、十分に政党の理念や政策を伝えられなかった」と悔やんだ。

 小池百合子代表が民進党メンバーの合流を巡って「排除する」と発言した後、新党の勢いは急激に失速。田中さんは「(小池代表の)言葉がきつかった」と述べ「小池さんより、県民に身近な細野さんが『党首』のほうが良かったかも」と振り返った。

 同じく細野さんの元秘書で2区から出馬した希望新人松尾勉さん(33)も前回選に続いて前職の壁は崩せなかった。藤枝市の選挙事務所で「後悔のない戦いはできたが、結果を出せなかったのは自分の力不足」と選挙戦を総括し、「政局の大きな流れを感じた。風はなかった。あらためて、何が足りなかったのかを考えたい」と唇をかんだ。

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