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静岡

小選挙区・県内 自民6勝、希望2勝

2017年10月23日 紙面から

 静岡県内の八小選挙区は、自民党が全国的に大勝した勢い通りに六議席を獲得し、衆院解散前の勢力を維持した。公示前の勢いが失速した希望の党は旧民主党時代からの二議席を死守した。投票率は56・32%。台風の影響もあったが、前回選を0・71ポイント上回った。

 自民の当選は静岡1区の上川陽子氏、2区の井林辰憲氏、3区の宮沢博行氏、4区の望月義夫氏、7区の城内実氏、8区の塩谷立氏。希望は5区の細野豪志氏、6区の渡辺周氏が当選した。いずれも前回選と同じ顔ぶれだった。

 比例代表東海ブロックの県内関連では、単独候補の公明前職大口善徳氏が当選。小選挙区で落選した立憲民主新人青山雅幸氏(1区)、自民前職勝俣孝明氏(6区)、立憲民主新人日吉雄太氏(7区)がそれぞれ比例で復活した。

 自民は序盤から堅調に戦いを進め、従来の組織票に加え、若年層の支持を集めた。上川、井林、望月、塩谷各氏は手堅く勝利。城内氏は大勝した。宮沢氏は、連合静岡と民進党県連の支援を受けた無所属前職小山展弘氏の猛追を振り切った。

 希望は小池百合子代表が公示前、候補者を排除・選別する方針に連合本部が反発。連合静岡の支援が限られ、準備不足もたたった。改憲を明言した政策が民進支持層に嫌われ、支持政党を持たない層の支持も離れた。党設立メンバーの細野氏と、厚い支持基盤を持つ渡辺氏は議席を守ったが、細野氏が擁立を主導した田中健、松尾勉、鈴木望、福村隆の四氏が大差で落選。日本維新の会を離党した小池政就氏は届かなかった。8区で惜敗した源馬謙太郎氏は比例復活に望みを託す。

 立憲民主は、与党に対する批判の受け皿となり、比例代表で二議席を獲得。共産は小選挙区で議席を獲得できず、比例代表でも単独候補の前職島津幸広氏は届かなかった。

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