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静岡

一票に未来託して 県内有権者思いさまざま

2017年10月22日 紙面から

雨傘を手に、立候補者の演説を熱心に聞き入る有権者ら=21日、森町で(一部画像処理)

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 四年十カ月の安倍政権を問う衆院選。二十二日の投開票を前に、県内の有権者に、一票に込める思いを聞いた。

 浜松市中区の会社員隅田友朗(ともあき)さん(26)は、二〇一九年十月に予定される消費増税について、「国民の生活が苦しくなるので反対」と主張。「景気は良いと思うので、このまま維持できるようにしてもらいたい。将来に年金がしっかり受け取れるのかも心配なので、ちゃんと考えてほしい」と語った。

 浜松聴覚特別支援学校の元教諭の高橋節さん(82)=同区=も消費増税について、「前回は福祉に回すと言っていたが、回ってきた感覚はなかった」と指摘。「今回も教育に使われるのか疑問」とし、「障害のある人が安心して暮らせる社会になるようにしてほしい」と期待した。

 浜松市北区の会社員相津信明さん(53)は、国債の発行を続け、国の借金を膨らませてきたこれまでの財政運営に注目。「返せる当てのない、余分な借金を減らし、限られた枠の中でやりくりできる政治に託したい」と力を込めた。

 今回は、消去法で選んだ候補者に投票する人も。藤枝市藤岡の会社員小沢泉美さん(29)は、候補者の政党が変わると、主張も変わることに違和感を感じたという。これまでにアベノミクスの効果を実感したことがなく、森友、加計(かけ)学園問題などで露呈したしがらみのある政治にも不信感を募らせた。「もっと自分の意見を反映してくれるような候補者がいればよかった」と残念がった。

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