静岡
2017年10月20日 紙面から
食は活力の源。テーブル上にズラリと並んだ支援者らの手作り料理で空腹を満たし選挙戦を戦い抜く=浜松市内で |
いつもより早くおなかがすくのは、食欲の秋のせいだけではなさそうだ。一日に何十回と街頭で演説し、大きな声を出す。
午前十一時、選挙事務所がいい匂いに包まれる。煮物は支援者が自宅で下ごしらえして持ち寄った。揚げ物は事務所内のキッチンで揚げたばかり。数々の手料理がテーブルに並んだ。
支援者らの炊き出しが、選挙区内を駆け回る候補者と運動員約二十人の胃袋を満たしている。「有権者の半分はまだ投票先を決めかねている」「気を引き締めていきましょう」。食卓を囲んで情報交換が進む。
「とにかく体力勝負。たくさん食べて頑張ります」とカボチャの煮物を口へ運んだ候補。腹の底から応援してくれるのが、うれしい。
(写真・文 斉藤直純)