静岡
2017年10月20日 紙面から
夫と義母、娘婿の四人で、三百アールの茶園と小さな田んぼを営んでます。ドリンク茶に押されて急須で入れる荒茶の取引価格は年々低下して食べていくのがやっと。娘婿は将来を考えてイチゴ栽培を始めました。
最近気になるのは、放置された雑木林や竹林が増えてきたこと。茶園や水田は市街地まで四キロと山深くもないのに、農道は日中でも薄暗い場所が目立ちます。
定期的に伐採しますが、農家も高齢化で担い手が減り、いつまで続けられるか不安です。
全国各地で起きている豪雨災害は、森林の荒廃が被害を拡大させています。憲法改正や消費税増税が注目されていますが、山や川などの環境保全も大切です。農林業や地方を活性化させる振興策に力を入れてほしいです。
(赤野嘉春)