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静岡

候補者の横顔 8区

2017年10月17日 紙面から

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 二十二日の投開票に向けて、激しい舌戦が繰り広げられている衆院選。県内の立候補者たちの人となりや、政治への思いを小選挙区ごとに紹介する。(上から届け出順)

◆源馬謙太郎さん 44歳(希新) 政経塾の教え心に

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 米国の大学院卒業後に、カンボジアで武器回収事業に携わった。そこで「政治の仕組みを変えない限り、平和な世の中や安全な社会を築けない」と感じ、松下政経塾に二〇〇五年に入塾した。

 政経塾の教えが今も心の支えだ。過去二度衆院選に挑戦し敗れ、約五年間の浪人生活を送った。故松下幸之助氏の言葉「成功の要諦は、成功するまで続けることである」を励みに、ほぼ毎日街頭演説を続けてきた。

 運動好きで、休日は仲間とバスケットボールで汗を流し、ジムに通う。家では寝る前に筋トレしプロテインを飲む。食事は炭水化物を控えめに。仕事を終え、お酒を飲みながら本を読むのが至福の時という。

 家では料理をよくするという。得意料理は「肉をしょうゆで焼く」。妻と二人の娘がいる。

◆塩谷 立さん 67歳(自前) 父の背追い政界へ

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 自民党選対委員長に就任した翌月に、衆院が解散。選挙期間中は全国の候補者の応援に走り、浜松に戻れる機会は少ないが、「日程を調整して地元でしっかりと活動したい」と力を込める。

 政治家を志したのは衆院議員だった父親の影響。浪人時代には多くの若者が父を支えようと集まった。国民のために汗を流す背中も見てきた。

 幼児教育無償化に思い入れがあり、「もっと早くから取り組みたいという気持ちがあった。一歩踏み出したのでしっかりと進めたい」と語る。党人工知能(AI)未来社会経済戦略本部長として、AIやビッグデータにも注目。「ものづくりのまち浜松が果たす役割は大きい」と期待する。

 座右の銘は「雲外に蒼天あり」。長年続ける屈伸運動やラジオ体操で多忙な中でも健康を保つ。

◆嶋田 初江さん 69歳(共新) 保育の経験が原点

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 保育施設に二十歳から三十六年働いた経験から、子どもの将来を考え「戦争をする国にさせない」と強い決意をにじませる。退職後、ひとり親の支援や保護司の活動を通じて「共産党の活動と矛盾しない」と感じ、貧困や競争社会で苦しむ子どもに寄り添う。

 党員になったのは、東京で夜間の保育学校に通っていたころ。当時は、安保闘争の渦中で「自然の流れ」と振り返る。

 党員歴は間もなく五十年。特定秘密保護法や安全保障関連法を可決した政権に憤りを覚え「今は二十四時間、党活動をしている感じ」という。

 健康の秘訣(ひけつ)を問われ、「世の中を変えたいと思うこと」と答えた。自身にとって党活動そのものが健康維持に役立っている。「時間があれば主人と温泉旅行に行きたい」とも話す。

主な政党の公約

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