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静岡

候補者の横顔 6区

2017年10月16日 紙面から

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 二十二日の投開票に向けて、激しい舌戦が繰り広げられている衆院選。県内の立候補者たちの人となりや、政治への思いを小選挙区ごとに紹介する。(上から届け出順、、<前>は比例代表での選出)

◆内田 豊さん 63歳(共新) 自転車で日本一周

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 明治時代から続く農家の五代目。「農家はみんな一生懸命働いているのに、生活が楽にならないのはおかしい」との憤りが政治の世界を志したきっかけだ。一九九一〜二〇〇五年に旧大仁町議を務め、現在は党伊豆地区委員長として活動する。

 「自分と意見が違う人と話すのが好き」と、町議時代から市民との対話を重視。「安倍政権は国民の疑問に答えず、やりたいことだけ推し進めている」と批判する。選挙戦では護憲と格差是正を主張の柱に掲げるほか、「県東部の産業を育成して雇用をつくり、若者の流出を止めたい」と地域振興にも意欲を燃やす。

 二十歳の時に八カ月かけ、自転車で日本一周したアクティブな一面も。「いろいろな世界を見たいという好奇心が自分の原点」と笑う。両親、妻と四人暮らし。

◆勝俣 孝明さん 41歳(自<前>) 介護の現場体験も

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 衆院議員を志したきっかけは、銀行員時代の苦い経験。初めて融資した中小企業が後に倒産し、「地域経済の現場を底上げしなければ、日本やふるさとは良くならない」と痛感したのが原点だ。

 二〇一二年の初当選後は雇用政策やインフラ整備に注力してきた。「伊豆地域の有効求人倍率は改善している。アベノミクスは道半ばなので、若者が地元に戻ってこられるよう継続が必要」と訴える。過去二回の選挙は小選挙区で敗れており、三度目の正直を期す。

 「相手の立場に立つ」をモットーに国政報告会をこなす傍ら、福祉現場を理解するために一日介護体験に参加するなどしてきた。議員になってからは地元回りを兼ねてゴルフを始めたが、「二期目は忙しくて全くできなかった」と頭をかく。妻と二男一女の五人暮らし。

◆渡辺 周さん 55歳(希前) 女婿の活躍楽しみ

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 民主党が結党した一九九六年に同党公認で初当選し、民進党を経て、新たな党で挑む八回目の衆院選。「ユニホームが変わっても、政治家としての信念はぶれない」と力を込める。

 新聞記者や県議を務める中で培った信条は「お人よしがばかを見ない社会をつくる」。「森友・加計(かけ)問題からも、安倍政権が公正でないことが分かる。今回は政権交代の絶好のチャンス」と意気込む。伊豆地域の人口減にも強い危機感を抱いており、「首都圏からの移住促進など、地域創生に向けた具体策を党の政策に盛り込みたい」と語る。

 二年前に結婚した長女の夫は、現在ドイツのサッカーチームで活躍する武藤嘉紀選手。「海外サッカーの結果を見るのが最近の息抜き」と顔をほころばせる。妻と二人暮らし。

主な政党の公約

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