静岡
2017年10月15日 紙面から
二十二日の投開票に向けて、激しい舌戦が繰り広げられている衆院選。県内の立候補者たちの人となりや、政治への思いを小選挙区ごとに紹介する。(上から届け出順)
二〇一二年は小選挙区で落選したが比例復活で初当選。一四年は落選し、元職としての再挑戦だ。「与党議員の不在で地元の損失は大変大きい。地元の皆さんの思いに応えねば」。JR富士駅と新富士駅の連結、伊豆縦貫道の整備など、手掛けたい課題は山積みだ。
セールスポイントは「若さと行動力」。浪人中も平日朝の街頭演説など地元密着の活動を欠かさず、子育て世代や高齢者の声を聞く中で、年金など社会保障施策の重要性を実感。「われわれの世代で大きな変革を遂げなければ。百年先を見据えた制度をつくっていきたい」と意気込む。
仕事ができない悔しさを支えたのは家族。妻と二人の娘と四人暮らしで、娘たちと作る料理が趣味になった。「最近は串カツとラザニアですね」。妻も絶賛の腕前だ。
衆院選への出馬は二〇一二年以来、三度目となる。「市民と野党の共闘で政治を変えたい。安倍政権による国政の私物化は決して許さない」と訴える。
浜松市出身。幼少期に父親が経営する靴下メーカーが倒産したため、経済的に苦労して育った。反戦平和や国民の苦難の解決を目指して活動する姿勢に魅了され、二十五歳で入党した。
公約には、護憲や消費税率の引き上げ阻止、浜岡原発の廃炉を含む原発ゼロ、米軍輸送機オスプレイの陸上自衛隊東富士演習場での訓練阻止などを掲げる。「国民が主人公の政治をつくるために全力をあげて頑張る」と意気込む。
趣味の剣道は四段の腕前で、スポーツ観戦も楽しむ。座右の銘は「継続は力なり」。妻と長女、次男、孫の五人暮らし。
民進党を離党し、希望の党の立ち上げに関わった。「自民党以外の政権政党をつくりたい。退路を断った戦いでまさに正念場だ」と決意を語る。
滋賀県出身。大学生の時に阪神大震災のボランティアを経験し、政治の世界を志した。落下傘候補としてスタートしたが、民主党時代は環境相や原発事故担当相、党幹事長を務めた。「困った人を支えるのが一番の喜び」とやりがいを話す。
国政で外交安全保障や憲法改正の議論に積極的に取り組む一方、県東部の道路や港湾といったインフラ整備の推進に引き続き尽力するつもりだ。「政党は変わっても、地域への思いはまったく変わらない」
趣味は落語を聴くこと。座右の銘は幕末の志士橋本左内の「啓発録」より「振気」。妻、長女と三人暮らし。