静岡
2017年10月14日 紙面から
静岡市清水区の清水港隣接地に計画されている液化天然ガス(LNG)火力発電所建設を巡り、反対する六市民団体の連絡会が十三日、衆院選の静岡1区と4区の立候補者計七人を対象に行ったアンケート結果を公表した。建設予定地がある静岡4区の立候補者三人はいずれも計画に否定的な考えを示した。
六団体でつくる「清水LNG火力発電所問題・連絡会」が、公示前の今月上旬に建設の妥当性や今後のまちづくりの在り方について尋ねた。
4区の立候補者では、松原聡さん(共産・新)が「環境、安全面に重大な問題がある。景観も区のイメージ低下につながる」と指摘。田中健さん(希望・新)が「立地、景観や地震・津波の危険性が高いことを考えれば見直すべきだ」。望月義夫さん(自民・前)は「民間事業者の土地とはいえ、立地そのものが妥当とは思えない」と答えた。
1区は上川陽子さん(自民・前)が「現職閣僚という立場を考慮し、答えは差し控える」。青山雅幸さん(立憲民主・新)は「妥当性を欠く」、小池政就さん(希望・元)は「検証すべきだ」、鈴木千佳さん(共産・新)は「大きな問題がある」とした。
各候補者のアンケートの回答全文は、近日中に、清水LNG火力発電所問題・連絡会のフェイスブックに載せる。
(沢井秀之)