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静岡

若者に政治議論の場を 葵区で選挙カフェ

2017年10月12日 紙面から

◆投票率向上へ市民ら意見

若者の投票率や衆院選の争点などについて意見交換する参加者ら=静岡市葵区のスノドカフェで

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 衆院選の公示前日の九日、政治について話し合う催し「市民たちの選挙カフェ@しずおか」が静岡市葵区のスノドカフェで開かれた。若者の政治参加や衆院選の争点について、市民ら三十五人余が意見交換した。

 話題になったのは、低迷する若者の投票率。参加した男性の一人は「政治の話題を出すと意識高い系と言われる。はばかられる部分がある」と主張。別の男性は「投票率が90%を超えているブラジルではサッカーと同じぐらい政治の議論が交わされている」と他国の実情を紹介し、「政治について日ごろから議論する場所は大事だ」と訴えた。政治的中立の観点から政党やイデオロギー(政治思想)まで踏み込みにくい学校教育の壁を指摘する声もあった。

 「意見が異なる人と対話する力を磨く場を作りたい」と、静岡大農学部の竹之内裕文教授(哲学)らが企画した。選挙カフェは単発だが、政治を巡る諸問題を話し合う「政治カフェ」を年明けから定期的に開こうと準備を進めている。

(松野穂波)

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