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静岡

候補者応援 静岡入り続々

2017年10月12日 紙面から

◆磐田・焼津に首相

応援で静岡県入りし、演説する安倍晋三首相=11日、磐田市で

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 自民党総裁の安倍晋三首相が十一日、党公認候補の応援で静岡県入りした。磐田市二之宮のスーパーマーケット駐車場で、静岡3区の自民前職宮沢博行さん(42)と登壇。約千人の聴衆に「いかにして北朝鮮の脅威から国民の命、暮らしを守り抜くことができるのか。それを決める選挙だ」と主張。中小企業支援や観光振興、幼児教育の無償化、年金・介護の充実にも意欲を見せ、「日本の未来、子どもたちの未来を切り開いていく」と述べた。憲法改正への言及はなかった。

 静岡3区には宮沢さんのほか、希望元職の鈴木望さん(68)、無所属前職の小山展弘(のぶひろ)さん(41)が立候補している。

 JR焼津駅前では静岡2区の自民前職井林辰憲さん(41)と並び立ち、マイクを握った。希望の党など野党再編の動きを「私たちは当選するために右往左往することはない。愚直に政策を前に進める」と強調。憲法改正や森友・加計(かけ)学園問題には触れなかった。

 静岡2区には井林さんのほか、希望新人の松尾勉さん(33)と共産新人の四ツ谷恵さん(65)が出馬している。

◆7区に小沢代表

支援者らと握手を交わす小沢一郎代表(右)=11日、浜松市北区初生町で

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 自由党の小沢一郎代表が十一日、元党県連代表で静岡7区の立憲民主新人の日吉雄太さん(49)の選挙事務所を激励に訪れ、居合わせた十数人の支援者に「安倍政権は権力で国民を抑えようという感覚だ。何とか自民党を過半数割れにして退陣に追い込もう」と呼び掛けた。記者団の取材には「当初描いた野党結集とは違った格好になったが、立民はより自由で民主的な考え方を持つ人の支持を集めるのではないか」と語った。

 静岡7区には日吉さんのほかに、自民前職の城内実さん(52)、共産新人の野沢正司さん(68)、希望新人の福村隆さん(54)が出馬している。

◆3区に連合会長

 連合の神津里季生会長は十一日夜、磐田市内で開かれた静岡3区の無所属前職小山展弘さん(41)の総決起集会に出席し、集まった支援者らに「安倍一強政治に終止符を打とうじゃありませんか」と呼び掛けた。  神津会長は今回の選挙について「そもそも総理が理不尽な解散をしたことが問題。一強政治に立ち向かっていかないといけない」と安倍政権を批判し、「混沌(こんとん)の中で、本物の政治家を見いだせるのは皆さんしかいない」と語気を強めた。

 集会には県内選出の参院議員の榛葉賀津也さん、平山佐知子さんらも応援に駆け付けた。神津会長が、今回の選挙で全国の無所属候補者の応援に駆け付けたのは小山さんが初めて。

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