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静岡

有権者の声

2017年10月11日 紙面から

 「政権選択」が叫ばれる今回の衆院選。県内の有権者からは、社会保障政策や経済政策を充実させ、暮らしの負担軽減を期待する声が上がる。一方、解散前に相次いだ政治家の不祥事を念頭に、襟を正すよう指摘する厳しい意見もある。

 湖西市の自動車部品梱包(こんぽう)会社社員、沢田佳美さん(31)は「この十年、自動車業界の好転は感じるが、政治の結果と実感できない。お金の問題や不倫など悪い面ばかり。本来の仕事を全うして」と注文。浜松市西区の不動産会社経営、原田健一郎さん(47)は経済政策に注目し「大企業が集まる東京などに人口が集中し、静岡は減り続けている。地方都市の活性化を」と話す。

 パートで働く浜松市東区の松下利佳子さん(42)は子持ちの母親の雇用格差が気になる。障害のある中学生の長男を放課後支援施設に預けて働く日々に「フルタイムはできない。正社員と同じ仕事なのに、という悔しさは残る」。

 待機児童解消を訴えるのは、児童と園児計三人の子を育てる磐田市の会社員尾高美奈さん(36)。四つの保育園に落ちた経験から「せめて第三でも希望の所に。他に予算が回り、待機が減っていない」と嘆く。

 静岡市葵区で喫茶店を営む吉崎孝介さん(36)=同市駿河区=は「政治と暮らしは密接な関わりがあると感じさせて」と望む。

 貸与型奨学金を利用する浜松市中区、大学生藤垣成汰朗さん(18)は「海外には無償の奨学金もある。日本ももっと充実させてほしい」。相次いだ新党の誕生に「野党は看板だけ掛け替え、注目を集めているように見える。もっと政策を主張して」と語った。

主な政党の公約

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