静岡
2017年10月11日 紙面から
十日公示された衆院選の県内八小選挙区には、予想された二十六人が立候補を届け出て、十二日間の選挙戦に突入した。野党第一党の民進党が希望の党へ事実上合流するなど公示前の野党再編で、県内は民進系だった候補が希望、立憲民主、無所属に分裂して自民と対決する。過去の選挙結果も踏まえ、選挙戦の構図を探った。
1区は二〇〇三年から過去五回の衆院選で、自民が三勝、旧民主が二勝の戦いとなっている。一九九六年の小選挙区導入以降、2〜4区は自民系候補の指定席だが、〇九年は政権交代した旧民主が議席を獲得した。
5区は〇三年から、6区は九六年から非自民の牙城。7区は〇三年から自民と保守系無所属が議席を奪い合ってきた。8区は過去五回で自民四勝、旧民主一勝となっている。
政党別獲得議席(比例復活を含む)は、九六〜〇五年までの四回の選挙で自民は六〜八議席を有し、旧民主は三〜六だったが、〇九年は民主が八と大勝。自民は一の惨敗だった。一二年以降は自民が躍進し、一四年は自民七、旧民主は三だった。
今回、1区と7区は各四人が立候補した。自民は前職、希望は元職と新人を、共産と立憲民主はいずれも新人を擁立した。両区では全国的な流れとなっている立憲民主と共産の候補者一本化は間に合わなかった。3区は自民前職、希望元職に、連合静岡と民進党県連が独自に支援する無所属前職が激突する。共産は候補者擁立を見送り、無所属前職を自主的に支援する。
8区と2区、4区は自民前職と希望新人、共産新人の争い。5区は希望前職、自民元職、共産新人が対決する。6区は希望前職、自民前職、共産新人の戦いとなった。
(衆院選取材班)