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静岡

福村氏 7区から出馬 希望の党 全8区に公認

2017年10月5日 紙面から

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 十日公示、二十二日投開票の衆院選で、静岡1区から出馬を予定していた新人福村隆氏(54)は四日、希望の党から公認を得るため静岡7区から出馬することを表明した。希望は同日、二次公認の名簿を公表し、静岡7区に福村氏の名前を記した。希望は自民党と同様に、静岡県内の八小選挙区すべてに候補者を立てることになり、県内の選挙戦の構図がほぼ固まった。

 福村氏は民進党と希望の党の合流方針により、民進の公認を取り消されたが、希望が三日に公表した一次公認に漏れ、無所属での出馬を検討していた。福村氏によると、三日夜に民進党本部から電話があり、県内で唯一、希望公認の空白区となっている7区からの出馬を打診されたという。

 福村氏は四日午後に駿河区の事務所で報道陣の取材に応じ「二大政党をつくり、緊張感ある政治環境をつくっていくことが大きな目標。1区で支援してくれた方の期待を裏切ることになるが、7区で立つことはその方向性に沿う」と決断した理由を説明した。

 民進党県連は四日午前、静岡市葵区の事務所で緊急の常任幹事会を開催。希望の公認に漏れ無所属での出馬を表明した3区の小山展弘氏(41)に、県連として独自に推薦を出すことを決めた。県連は3区を除く県内七小選挙区で希望を応援し3区は小山氏を支援する。

 常任幹事会終了後に記者会見した榛葉賀津也会長は、福村氏の決断について「時間がなく厳しい戦いになると思うが、できる限りの応援態勢を取る」と述べた。前職の小山氏が公認から漏れたことについては「あまりにも理不尽。見捨てられるわけがない」と憤慨。3区は希望公認で元職の鈴木望氏(68)が出馬を予定しているが「(希望との合流は)前提が崩れている。小山氏を応援する」と宣言した。

◆連合静岡 1区と7区自主投票

 静岡1区から出馬を予定していた新人福村隆氏(54)が7区からの立候補を表明したことを受け、連合静岡は四日、福村氏の推薦を取り消し、1区を自主投票とする方針を決めた。

 連合静岡の中西清文事務局長は本紙の取材に「国替えをすることで、推薦したときの条件が変わった。取り消しが筋だ」と説明。1区と7区の地域協議会に自主投票とする方針を伝えたという。三十日に開いた臨時の執行委員会では、福村氏が1区で希望の公認を得られず、無所属で出馬した場合でも支援する方針を決めていた。中西事務局長は「一年間一生懸命準備してきたことが無になり、悔しい思い」と惜しんだ。

 連合静岡は3区と6区を除く六つの選挙区で自主投票とした。

(衆院選取材班)

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