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静岡

福村氏 7区にくら替え

2017年10月4日 紙面から

 十日公示、二十二日投開票の衆院選で、静岡1区から出馬を予定していた新人福村隆氏(54)が、希望の党公認を目指し、静岡7区にくら替えする。福村氏は当初、民進党の公認を受けていたが、党本部の合流方針を受け、希望からの出馬を望んでいた。四日午前に静岡市葵区の民進党県連事務所で開かれた緊急の常任幹事会で、福村氏が表明した。公認が決まれば、希望は静岡県内八つの小選挙区すべてに候補者を立てることになる。

 福村氏は常任幹事会後、駿河区の事務所で報道陣の取材に応じ「1区で支援してくれた方々の期待を裏切ることになるが、7区で立つことは、政権交代できる二大政党制をつくる趣旨に沿う部分が多い」と決断に至った理由を述べた。

 常任幹事会は報道陣に非公開。榛葉賀津也会長によると、3区で希望の公認を得られず、無所属での出馬を表明した小山展弘氏(41)に、県連が独自に推薦を出すことも決めた。県連は3区を除く県内七小選挙区で希望を応援し、3区は小山氏を支援する。

 終了後に記者会見した榛葉会長は、福村氏のくら替えについて「本人も苦渋の決断だったと思う。時間がなく厳しい戦いになると思うが、できる限りの応援態勢を取る」と述べた。前職の小山氏が公認から漏れたことについては「あまりにも理不尽。人情として見捨てられるわけがない」と憤慨。3区は希望公認で元磐田市長の元職鈴木望氏(68)が出馬を予定しているが、「(希望との合流は)前提が崩れている。小山氏を応援する」と宣言した。

 希望が三日公表した一次公認の名簿によると、県内の小選挙区では党設立メンバーの前職細野豪志氏のほか、1区は元職小池政就氏(43)、2区は新人松尾勉氏(33)、3区は鈴木氏、4区は新人田中健氏(40)、6区は前職渡辺周氏(55)、8区は新人源馬謙太郎氏(44)が公認を得た。希望への合流を目指し民進が公認を取り消した1区福村氏と3区小山氏は名簿から漏れた。

(衆院選取材班)

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