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静岡

JAとぴあ浜松 自民の塩谷さん、城内さんを推薦せず

2017年10月4日 紙面から

 JAとぴあ浜松(浜松市東区)の役員らでつくる農政対策協議会は衆院選について、管内の小選挙区7、8区から立候補を予定する自民党前職の城内実さん、塩谷立さんを推薦しないと決めた。

 とぴあ浜松の鈴木和俊会長は三日、「二氏とも信頼しているが、組織として自民党候補者を推薦しないという筋を通した。自民党とはJA改革の方向や農業政策が異なる。二氏から演説場を貸してと言われれば貸すなど協力はする」と話した。

 とぴあ浜松は前々回、前回の衆院選とも二人を推薦した。JA改革、環太平洋連携協定(TPP)交渉などについて、二人それぞれとJAの立場をくんで活動すると約束を交わしたが、鈴木会長は「本人はやると言っても党内で個々に反対できない状況だ。自民党はTPPも農業界の理解を得なければやらないと言ったのに進めている」と述べた。

 県JAグループの推薦手続きは十七各JAとJA組合長らでつくる県西部、中部、東部各地区の農政対策協議会での推薦を経て、政治団体「県農政対策協議会(県農対協)」に提案される。県農対協は二日、県西部、中部、東部各地区から推された1〜7区の自民党候補七人を推薦すると決めたが、8区の塩谷さんはとぴあ浜松のみの選挙区のため、県西部農対協と県農対協の推薦から漏れた。7区の城内さんは選挙区内でとぴあ浜松以外のJAの推薦を経て県西部農対協、県農対協で推薦された。

 県農対協の関係者によると、とぴあ浜松以外に二JAが単独では管内の自民党候補を推薦しないと決めたが、小選挙区内の別のJAから推され各地区、県農対協で推薦されることになった。

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