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静岡

希望と合流に異論 民進県連の県議ら

2017年10月3日 紙面から

 民進党県連は二日、静岡市葵区で常任幹事会を開き、衆院選で新党「希望の党」に事実上合流する方針を協議した。会長の榛葉賀津也(しんばかづや)参院議員は希望から出馬する候補者への支援で結束を呼び掛けたが、複数の出席者から「解散前に離党者が相次いだこともあり、すっきりと応援できない」などと異論が相次いだ。

 幹事会は非公開。役員ほか地方議員ら二十人余が出席した。複数の出席者によると、希望との合流方針に対し県議らから「納得できない」と不満が漏れた。

 衆院解散前に離党し、2区から希望公認を目指して出馬する新人の松尾勉さん(33)を支援してきた佐野愛子県議は「(自民と希望は)両方が改憲派。リベラル派がはじかれては、衆院選の意味がない」と述べ、松尾さんを支援しない姿勢をにおわせた。

 榛葉会長は「民進党公認だった立候補予定者には、希望から公認が出ると信じる」と述べたが、県連幹部の一人は「希望の党の公認がなかなか出ず、不安な思いを持つ人間もいて気の毒だ」と述べた。

 一方、連合静岡はすでに1区の新人福村隆さんと3区の前職小山展弘(のぶひろ)さん(41)、6区の前職渡辺周さん(55)に推薦を限定することを表明している。

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