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静岡

立憲民主党設立 1区で非自民勢力乱立

2017年10月3日 紙面から

◆県内からも新党に参加の動き

 十日公示、二十二日投開票の衆院選に向け、民進党の枝野幸男代表代行が二日、リベラル勢力の受け皿として新党「立憲民主党」の設立を発表したことを受け、県内の立候補予定者からも参加の動きが出てきた。巨大与党に対する批判の受け皿を目指し、民進が「希望の党」へ事実上合流する方針を示してから一週間足らず。混迷に拍車が掛かる中、県内の非自民系の立候補予定者は共産を除いて主に希望、立憲民主党、無所属に分かれる流れとなっている。

 「(立憲民主党への)参加を積極的に考えたい」。静岡1区の新人青山雅幸さん(55)は本紙の取材に明らかにした。旧民主党の牧野聖修(せいしゅう)元衆院議員らの支援を受け、無所属で活動してきたが「国政で自分の意見を反映させるには政党にいた方がいい」と意欲を示した。

 結果として非自民勢力が乱立する構図となっている1区。日本維新の会を離党し、希望からの出馬を目指す元職小池政就(まさなり)さん(43)は「希望から公認の内定をいただいた」と明かした上で、立憲民主について「(民進党の)リベラル勢力の受け皿となり、有権者には分かりやすいのではないか」と一定の評価を下した。

 連合静岡が選挙戦の全面支援を約束し、1区から希望公認での出馬を目指す新人福村隆さん(54)は「民進党内にはリベラルな考えを持つ議員もおり、(立憲民主の設立は)やむを得ないことだと思う」と理解を示す。「憲法観など思想としては希望に近い」と明かす福村さんは「希望公認として1区で戦えるよう頑張る」と、自分に言い聞かせるように語った。

 立憲民主の設立が発表された二日は当初、希望が第一次公認候補者を発表する予定だった。

 8区の新人源馬謙太郎さん(44)は同日、希望からの公認連絡が来ていないことを明かした。「自民党と切磋琢磨(せっさたくま)できる存在は必要で、希望の党から出馬を求める立場には変わらない」としながらも、公認が得られない場合は無所属で戦うことや、立憲民主から出馬することを否定しなかった。

(衆院選取材班)

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