静岡
2017年9月29日 紙面から
新党「希望の党」の設立メンバーとして衆院選に臨む細野豪志元環境相=静岡5区=は二十八日の衆院解散後、「民進党と合流はしない。希望の党として公認を決めていく」と述べ、民進党の候補者を無条件で希望の党に受け入れることはせず、選別する姿勢を強調した。東京・永田町で報道陣の取材に応じた。
細野氏は、十八年間所属した民進党の中で、安全保障や憲法改正の考え方が合わない人の公認は「厳しい」として「(民進党関係者の公認の可否を)私が判断するのは情の部分が強く限界がある。小池百合子代表に一任する」と述べた。
静岡県内では、元衆院議員で磐田市長を務めた鈴木望氏が二十八日、3区から立候補する意向を表明した。3区には民進党前職の小山展弘(のぶひろ)氏がおり、両氏は希望の党の公認を望むなど、候補者調整が急務となっている。細野氏は「地元は(選定を)任されているところがある。まずは県内で結果を残したい」と話した。
希望の党が綱領に掲げる「原発ゼロ」については「浜岡原発ももちろん含む。安倍政権とは異なり、果敢に取り組んでいく」と明言。同党に賛意を示している静岡県の川勝平太知事や、愛知県の大村秀章知事との連携については「首長の経験をし、地方自治に思いを持ち、国政についてさまざまな問題意識を持っている方は貴重だ。いろんな形で連携できればありがたい」と述べた。