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静岡

自民「寄り合い」批判

2017年9月29日 紙面から

 衆院解散後、午後五時。自民党選対委員長の塩谷立(りゅう)さん(67)=静岡8区=は党本部で全国の立候補予定者に公認証を配り終えた。民進党が事実上合流する希望の党に「ただ選挙のために政策に関係なく寄り集まっていくことは問題」と指摘。党要職の自身は地元に戻る機会が少なくなりそうで「戻ったときに集中して会合を開いたり、街頭演説を含めしっかりやるしかない」と気を引き締めた。

 同じ自民前職の六人も早くも臨戦態勢に入った。「バッジを着けるために看板を掛け替えるという心境は理解できない」と眉をつり上げたのは、7区の城内(きうち)実さん(52)。議員バッジを外して衆院西通用門を出た。

 希望の党から二人が出馬の意欲を見せている3区の宮沢博行さん(42)は「お互いに真っすぐ構えて、正々堂々と戦う」。候補者が乱立する1区の上川陽子さん(64)は「新党の動きは予想できない。緊張感を持ち有権者に向き合う姿勢は変わらない」と落ち着きを見せた。

 比例東海前職で6区から出馬予定の勝俣孝明さん(41)は午後七時前に地元沼津市に戻った。早速、JR沼津駅前に立ち「故郷のために仕事を続けさせていただきたい」と訴えた。4区の望月義夫さん(70)は「自分たちの政策をしっかり持ち、粛々と戦う」。2区の井林辰憲さん(41)は「東京からの風には負けない」と意気込んだ。

 比例東海から出馬予定の公明党の大口善徳さん(62)は本会議終了後、「新党に入る方は自分ファーストの感覚で入っている。国家国民のための政権選択でなければならない」と非難。同じ比例東海で立候補する共産党の島津幸広さん(60)は夕方、三島市と沼津市で街頭演説し「希望の党は自民党政治の補完勢力で共闘はあり得ない。きっちり対決する」と呼び掛けた。

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