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静岡

安倍政権を採点

2017年9月29日 紙面から

 衆院解散を受け、本紙はインターネットを通じた読者アンケート「中日ボイス」で、安倍政権の四年十カ月を採点してもらった。経済政策「アベノミクス」や一億総活躍社会、外交・安全保障政策…。安倍政権が繰り出したさまざまな政策は、読者にどう届いたのか−。

◆「合格」70点以上は20%

5369人回答

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 アンケートには中部九県(静岡、愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀、石川、富山)の計五千三百六十九人が回答。読者には零点から百点までの十点刻みで採点してもらった。七十点以上を「合格点」とし、その理由も聞いた。集計では合格点は20%。多かったのは「三十点」で17%で、「五十点」の14・4%、「四十点」の12・6%と続いた。

 静岡県内では、男性会社員(55)が「森友・加計(かけ)問題など『丁寧に説明する』というが、逃げてばかりで解散する。おまけに北朝鮮問題をあおりにあおって国内問題をそらしている」と「零点」をつけるなど、厳しい点数が相次いだ。

 公務員の女性(29)は「安倍政権では強い者がさらに強くなり、弱い者がさらに弱くなった印象。弱者を救おうという気持ちがまったく感じられず、政治に対して強い憤りを感じる」として「十点」。同じく「十点」とした無職の男性(70)は「特定秘密保護法、『共謀罪』の制定など着々と戦争をしやすくするように、国の形を大きく変えてしまった」と批判した。

 「三十点」と採点した男性会社員(51)は「いつまで働けば年金で安心して暮らせるか見えない。あえて良いところを挙げるなら、政治の混乱による政策の停滞が少なかったことか」。女性会社員(41)は「アベノミクスの効果をそれほど感じられなかった。森友・加計問題についても解決せずそのままになっている」として「五十点」と答えた。

 一方、「七十点」の合格点をつけた無職の男性(74)は「安定した政権。特に外交、経済で実績を積み重ねた。民主党政権とは雲泥の差」と評価。「米国とうまくやっている。中国と北朝鮮に毅然(きぜん)とした態度だ」という男性会社員(55)は「百点満点」をつけた。

(衆院選取材班)

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