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静岡

民進が希望と合流へ きょう解散

2017年9月28日 紙面から

 安倍晋三首相は二十八日召集の臨時国会冒頭で衆院を解散し、政府は十月十日公示−二十二日投開票の衆院選日程を正式に決める。民進党の前原誠司代表は二十七日、小池百合子東京都知事の新党「希望の党」との事実上の合流を目指すことを決断した。民進党の衆院選候補者が希望の党に公認申請し、同党から立候補することを認める方針を固めた。複数の民進党関係者が明らかにした。

◆細野氏「政権取りにいく」

 「本気で政権を取りにいく」。小池百合子東京都知事らと立ち上げた新党「希望の党」の設立メンバーとして結党記者会見に臨んだ細野豪志元環境相=静岡5区。次期衆院選に向けた決意を表明した。

 細野氏は、八月に民主党時代から長年所属した民進党を離党した経緯に触れ「当時は新党をつくるのは相当困難だと考えたが、困難を乗り越えようと努力してきた。多くの仲間と立ち上げることができ、感慨深い」と述べた。

 自ら読み上げた党の綱領に地方自治の項目はないが、「大きな方向性として地方自治の確立を掲げている」と主張。新党の立ち位置として示した「改革保守政党」の象徴的テーマに「改革志向の憲法改正の提案」を挙げ、「やや自民党の中で九条の議論のみが先行している。その議論からは逃げないが、地方自治や国会の在り方、一院制が優先だ」と述べた。

 静岡県内でも2、4区の民進党立候補予定者が希望の党にくら替えするなど、加速する候補者選定については「最終的な確定作業中。全国政党として十分な立候補者は確保できる」と述べ、さらなる候補者擁立を示唆。野党第一党の民進党をはじめとした他党との連携や野党再編については「われわれが掲げた理念と政策に合致できることを前提に、さまざまな可能性について考えていく」とし、党勢拡大に意欲を示した。

(衆院選取材班)

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