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静岡

民進党候補者 県内半数空白も

2017年9月24日 紙面から

◆新党合流 2区離党へ、4区も模索

 次期衆院選に向け、新党結成を目指す細野豪志氏(46)が静岡県内での候補者擁立を加速させている。静岡2区で立候補を予定する元環境省職員、松尾勉氏(33)が近く民進党を離党し、新党へ合流することが、複数の関係者への取材で分かった。同4区で出馬準備を進める民進党公認の元東京都議、田中健氏(40)も新党合流を模索。元県知事選候補者は細野氏から出馬を打診された。

 松尾、田中両氏は細野氏の元秘書。細野氏は二十三日、富士市内で報道陣の取材に、松尾、田中両氏について「彼らと一緒にやりたいという思いは個人的に持っている」と話した。

 松尾、田中両氏が離党した場合、民進党は県内八小選挙区のうち半数の四つの区で候補者不在となる。同党県連の支持母体である連合静岡の池冨彰会長は同日、両氏と電話で話し、離党の意思を確認したことを明らかにした。

 松尾氏から離党を打ち明けられた地元県議は「細野氏から熱心に勧誘されたんだろう。離党は固い決意だった」と語った。一方、田中氏は別の地元県議に「新党合流には迷いがある。公約や政策を見て最終決定したい」とも話しているという。

 細野氏に近い元県議で静岡8区から民進党公認で出馬する源馬謙太郎氏(44)は本紙の取材に「民進党から出る」と明言し、新党への合流を否定した。

 六月の県知事選に出馬し、落選したバルセロナ五輪柔道女子銀メダリストの溝口紀子氏(46)の元選対幹部によると、溝口氏は先日、細野氏から出馬を打診された。ただ元選対幹部は「溝口氏から『出ません』という連絡が来た」と話している。

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