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滋賀

公明、比例での連携評価

2017年10月24日 紙面から

 今回の衆院選で県内では、自民候補者が全員当選した半面、野党系は全滅という与野党間で対照的な結果となった。政党関係者からは喜びや反省などさまざまな受け止め方が聞かれた。

 三回連続で県内の議席を独占した自民。県連の野田藤雄幹事長は「四選挙区全勝で初めて勝利だと言ってきたので、よかった」。推薦を出した公明県本部の粉川清美代表も「候補者が『比例は公明』と呼び掛けてくれ、近畿で四議席を獲得できた」と評価した。

 希望に合流した旧民進候補者は三人とも落選。比例復活もかなわず、民主時代を含め初めて国会議員不在の状況に陥った。民進県連の今江政彦幹事長は「大変厳しい結果。候補者は戸惑いもあったと思うが、精いっぱい戦ってくれた」と重い口ぶりだった。

 市民と野党の「統一候補」を擁立して戦った共産と社民も、当選者を出せなかった。共産県委員会の石黒良治委員長は「市民と野党の間に、一緒に戦う土台ができた」と一定の評価を与える。社民県連の沢田享子(たかこ)副代表は「民進とも共闘できていれば違ったのでは」と話した上で、「有権者は決して政権に白紙委任を与えたのではない」と強調した。

 今回、小選挙区で候補者を擁立しなかった維新県総支部の河村浩史幹事長は、「県内でもしっかり政策を実現し、統一地方選につなげたい」と展望した。

 (衆院選取材班)

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