滋賀
2017年10月23日 紙面から
選挙区での敗戦が確実となり、肩を落としてあいさつする徳永さん=近江八幡市の事務所で |
対立候補の当選が伝えられると、希望新人の徳永久志さんは午後九時前、事務所にいったん顔を出し、「申し訳ございませんでした。その一言に尽きます」と頭を下げた。
徳永さんは参院議員を一期務めた後、二期目を目指した四年前は落選。前回の衆院選でも苦杯をなめた。「無職無収入の浪人。仕事がしたい」と駅立ちやつじ立ちを繰り返し、人々の声に耳を傾けてきた。
民進党の事実上の解党で希望の党からの出馬となった今回の選挙戦。党勢は芳しくなく、選挙区でも苦戦を強いられた。
それでも「安倍政治の暴走にブレーキをかけ、地道に頑張っている現役世代が報われるように税金の使い道を変えよう」と一貫して主張。終盤には前原誠司・民進党代表や武村正義・元官房長官らも応援に駆け付けた。
徳永さんは「結果は残念だが、良い仲間に恵まれ、充実した戦いができた。悔いはありません」と述べ、比例代表の結果を待った。