滋賀
2017年10月23日 紙面から
支援者の女性から花束をもらう小寺さん(右)=近江八幡市の事務所で |
自民新人の小寺裕雄さんが、接戦を制して初当選した。
午後八時半すぎ、当選確実の一報が伝わると、近江八幡市桜宮町の事務所は支援者の歓声に包まれた。近くで待機していた小寺さんが姿を現し、一人一人とがっちり握手した。
壇上に上がると深々と一礼し、「選挙戦で一生懸命訴えたことが有権者に届いた。責任の重さに身が引き締まる思いだ」と述べた。
前職が未公開株の購入を巡るトラブルで離党した後、火中の栗を拾う形で党第4選挙区支部の支部長代行に就いた小寺さん。党勢回復と失った有権者の信頼を取り戻すため、この二年間は街頭でつじ立ちを繰り返し、愚直に政策を訴えた。
選挙戦では県議三期十年の実績を強調し、東京に対する地方からの目線で「地域にこだわった政治」の実現を訴え続けた。小寺さんは「地方は疲弊してきている。大都市中心の政策ではなく、地方が自立していけるよう、地域の課題解決に取り組みたい」と述べた。