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滋賀

決戦へ最後のお願い 各候補が選挙区内を駆ける

2017年10月22日 紙面から

 五年間の安倍政権への評価が最大の争点となった衆院選は二十二日に投票、即日開票される。滋賀1〜4区の候補者たち十三人は投票を翌日に控えた二十一日、選挙区内を駆け回り、最後の「お願い」に声を振り絞った。 

◆1区 

 社民新人の小坂淑子さんは、大津市内を街宣。市内の事務所では「市民と野党が共闘し、皆さんがつくった選挙です」と感謝を述べ、「平和憲法を守ろう」と気勢を上げた。

 自民前職の大岡敏孝さんは、JR大津京駅前で、百人を超す支持者を前に「この先十年二十年、あらゆる可能性を信じ、そして引き出す政治を皆さんとやりたい」と訴えた。

 無所属新人の嘉田由紀子さんは、JR石山駅前で最後の訴えに臨み、「自民党という大きな軍艦に挑む手こぎ舟の『嘉田丸』を、国政に送っていただきたい」と力を込めた。

◆2区 

 希望前職の田島一成さんは地元の彦根市内を中心にくまなく回り、街頭で訴えた。安倍一強の打破を呼び掛け「あと一押し。力を貸してほしい」と支持を呼び掛けた。

 自民前職の上野賢一郎さんは、田島さんの牙城の彦根市を中心に街宣。商業施設前などで「この国と地域のために結果を出す」と声を張り上げ、夜は総決起集会に臨んだ。

 諸派・幸福実現党新人の荒川雅司さんは彦根市内のイベント会場に足を運び、来場者と握手を交わして支持を求めた。街頭では「国民経済を支える」と消費税減税を訴えた。

 無所属新人の対月慈照さんはJR長浜駅周辺を、のぼり旗を持った支援者たちと練り歩いた。「安倍暴走政治を止め、憲法を守り抜く」と手を振りながらアピールした。

◆3区 

 希望新人の小川泰江さんは、選挙区内の四市の店舗前などで演説に立った。JR草津駅前では「暮らしの不安を強く感じている人がいる。働く人の声を届ける」と支持を求めた。

 共産新人の石堂淳士さんは、選挙区内の四市を選挙カーで巡った。途中、大粒の雨が降る守山市内で車を降り、「安倍政権に退場の審判を下す選挙にしよう」と訴えた。

 自民前職の武村展英さんは、四市をくまなく回った。草津市内での演説では、市内の道路渋滞対策にめどがついた実績を挙げ「地域の課題を一つ一つ解決する」と声をからした。

◆4区 

 共産新人の西沢耕一さんは商業施設や住宅地を細かく遊説。「市民の声を踏みつけにする安倍政権を終わりにする時。共産党を伸ばすことが一番の打撃になる」と呼び掛けた。

 自民新人の小寺裕雄さんは近江八幡市の事務所で最終決起集会に臨み、支持者八十人に「この地域を愛し、この地域に寄り添って、ふるさとの創生にかけてみたい」と訴えた。

 希望新人の徳永久志さんは地元の近江八幡市から東近江市へ。市街地などで演説し「安倍政治の暴走にブレーキをかけるため、大激戦を勝ち抜く力を賜りたい」と力を込めた。

(衆院選取材班)

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