滋賀
2017年10月14日 紙面から
(上から届け出順)
座右の銘は「なせばなる」。NPOで活動していたころは、ひたすら突っ走る「ブルドーザー」とあだ名されたほどで、前向きなところが長所と言う。
徳島県出身。転勤で滋賀に移り、子育て情報がなく困ったことが政治を志すきっかけだった。出産でキャリアを絶たれ、社会から切り離されたと感じ悩んだ時期も。「同じような人を何とかしたいと思った」。母親たちが働けるカフェを立ち上げ、仲間に推されて政治の世界に入った。
夫は単身赴任中で子どもは二人。二十代の長女が選挙を手伝う。「家事では迷惑もかけたが、母の活動を尊敬して見てくれてうれしい」とほほえむ。
趣味は登山とリサイクルショップ巡り。掘り出し物を見つけた時の高揚感がたまらず、イメージカラーの青色の服を探し歩く。二匹のネコと暮らす愛猫家でもある。
東日本大震災の直後に被災した福島にボランティアに行き、仮設住宅を訪ねた。避難計画も実行に移せない中で、原発がどんどん再稼働される。安倍首相は北朝鮮の無謀な行動を利用して憲法九条を変えようとしており、それに道を開くのが今回の選挙ととらえる。「憲法壊しや原発再稼働の動きを、市民の皆さんと共に一つ一つ止めていきたい」と意気込む。
父親は党員で、子どものころ散歩に行こうと誘われ、出掛けると「『左側はおまえ(がまいて)ね』」とビラまきをさせられた。
高校を中退して居酒屋でバイトをしていた時、そこに党員の人がいたのが、入党のきっかけになった。
マイ包丁を持ち、時間があれば家で料理を作り「煮炊きものは苦もなくできる」。同じ党員の妻と映画を見たり、食事をしたりして過ごす愛妻家だ。
三期目への戦いは「原点回帰」で挑む。内閣府政務官を務め金融機関改革などに取り組んだが、今年八月の内閣改造に伴う人事では、あえて無役を希望した。「森友・加計学園問題を含めて、国民の信頼を失う状況があった。原点からやり直したかった」
自身が深く関わった議員立法「琵琶湖再生法」は、念願かなって成立までこぎ着けた。安保法案を巡り国会審議が停滞する直前で「あと半日遅ければ成立できなかった」。ただ、繁茂が問題になっている水草オオバナミズキンバイへの対応など課題も残っている。
最近は新幹線での移動中、ビジネス英語の習得に励んでいる。大臣政務官で環太平洋連携協定(TPP)の担当時、ニュージーランドの首席交渉官と通訳を介してしか話せなかった苦い経験からだ。肝心の成果は「まだまだ」と苦笑する。