滋賀
2017年10月2日 紙面から
衆院解散後初の週末となった三十日と一日、出馬予定者は選挙区内のイベント参加や街頭演説を精力的にこなし、忙しく動き回った。
2区の自民前職は、家族連れでにぎわう長浜市の交通安全イベントに出席。「ご苦労さまです」とあいさつは短く済ませ、名刺の束を配って回った。来場者から「頑張って」「いよいよですね」と声が掛かると、笑顔で応えた。
4区の自民新人は、東近江市議選の立候補予定者が開いた会に出席。新党「希望の党」の動きに「(中心に動く)東京や大阪の人たちが、サルやイノシシの獣害で困っているこの地域のことが分かるだろうか」と首をかしげた。
4区の民進新人は、近江八幡市内の運動会を三つはしご。「会う人会う人から、おまえはどうなんねん、と心配の声ばかり頂く」。希望の党の公認を待つ身だが、前原誠司代表と自らのポスターを並べた民進の街宣車で回るなど苦慮する。
4区の無所属前職は、あいさつ回りに力を入れた。近江八幡市で支援者二十人と懇談。自民を離党するきっかけとなった金銭トラブルが、自身に有利に和解したことに触れ「選挙戦では身の潔白を説明していく」と語った。
党地区委員長を務める3区の共産新人は、同日選となる野洲市議選の立候補予定者の事務所開きに出席。自らの選挙戦に集中できないもどかしさはあるが、「十月に入ったので、そろそろ自分の選挙モードに切り替えたい」と話した。
(衆院選取材班)