滋賀
2017年10月1日 紙面から
二十二日投開票の衆院選で、滋賀1区に社民党県連代表の小坂淑子氏(77)が党公認で、滋賀2区に住職の対月慈照氏(63)が無所属で立候補する。市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが」などが三十日、明らかにした。
市民の会と共産、社民党は、県内の全選挙区で安保法や憲法九条改正などに反対する勢力で統一候補の擁立を目指す。小坂、対月両氏の立候補に伴い、共産党は、擁立予定だった1区の斉藤幸子氏、2区の山田満氏の立候補を取り下げる。
小坂氏は共産党の推薦を、対月氏は両党の推薦を受ける見通し。共産公認で立候補を予定する3区の石堂淳士氏、4区の西沢耕一氏は社民が推薦する。政策協定などがまとまり次第、正式に発表する。
滋賀1区では自民前職の大岡敏孝氏が立候補を表明し、前滋賀県知事の嘉田由紀子氏が希望の党に公認申請する。2区では自民前職の上野賢一郎氏、希望に公認申請予定の前職の田島一成氏、幸福実現党新人の荒川雅司氏が立候補する予定。
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「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが」などは三十日、近江八幡市内で集会を開き、安保法などに反対する関係者が連携して選挙に臨む方針を確認した。
市民の会副代表の斎藤敏康立命館大特任教授は「次期衆院選の対決構図は自民党対希望の党と伝えられるが、私たちからすれば改憲勢力だ」などと主張した。 (高田みのり)