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滋賀

川端氏不出馬「本当に出ないのか…」 県内、驚きの声

2017年9月22日 紙面から

 滋賀1区を地盤に、衆院副議長など要職を歴任してきた民進党の川端達夫氏(72)が次期総選挙での不出馬を表明し、県内の政界関係者に驚きが広がった。

 川端氏は二十一日夜、大津市の民進党県連で開いた会見で「前回選が最後と思っていた」と重ねて強調。国会議員と国民の関係を書いた日本国憲法前文を引き、「国民の信託を受けて仕事をする国会議員は重責。気力などが限界と感じるようになった」と述べた。

 同席した田島一成県連代表は「県連にとっては屋台骨の存在。引退は予想していなかった」と残念がり、「後継候補を速やかに決めたい」と述べた。

 民進党を支援してきた連合滋賀の関係者も「川端さんが出ると思っていた」と驚きを隠せない様子。1区では現職が立候補予定の自民党県連幹部は「最近も細かく地元活動をしていると聞いていた。本当に出ないのか」と信じられない様子だった。

 野党共闘の動きにも影響を与えそうだ。共産党は1区で新人の擁立を発表している。県委員会の関係者は「今はなんとも言えない。野党四党の話し合いになるのでは」と言葉を濁した。

 旧民主党で衆院議員を務めた三日月大造知事は「長年の国政での貢献に深く敬意を表します」とするコメントを発表した。

 (角雄記、高田みのり)

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