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長野

2氏が10万票超え 無党派層が勝敗左右

2017年10月24日 紙面から

 二十二日に投開票された衆院選は、小選挙区の当選者のうち、1区で無所属前職の篠原孝さん(69)が十三万票超、3区で希望前職の井出庸生さん(39)が十二万票超を獲得した。県内で十万票を超える得票があったのは、旧民主党が政権を獲得した二〇〇九年の衆院選以来となる。

 中日新聞は投開票日に合わせ、1〜4区の投票所で五千九十人を対象に出口調査を実施。篠原さんと井出さんはともに無党派層の約六割の支持を集めて他の候補を突き放していた。過去二回の衆院選は投票率が下落し、僅差で決着する傾向があったが、今回は投票者の三割、各選挙区の五万〜八万票を占める無党派層の動きが勝敗を左右した様相だった。

 出口調査では、篠原さんは立憲民主、共産、社民支持層と、今も民進党支持と答える層のほぼ90%を獲得。井出さんが希望支持層の86%、民進の81%、立民の72%を押さえていた。

 自民、希望、維新、社民の戦いになった2区では、当選した希望元職の下条みつさん(61)が無党派層の41%を獲得し、他の三候補は20%前後だった。重視した政策で「加計学園問題など安倍首相の政治姿勢」を選んだ人の53%が下条さんに投票し、政権批判票が集中した様子もうかがえる。

 4区では自民前職の後藤茂之さん(61)が無党派の41%を押さえ、自民支持層の八割からも得票。経済活性化を重視する層の77%が支持し当選した。5区は自民前職の宮下一郎さん(59)が票田の伊那、飯田市などでリードし、得票率49・9%で勝利した。

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