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長野

<終盤情勢> 2区で自民と希望接戦

2017年10月18日 紙面から

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 二十二日投開票の衆院選で、中日新聞社は世論調査を実施し、独自取材を加え、県内五つの選挙区の終盤情勢を調査した。1区は無所属、3区は希望、4、5区は自民候補がリードする。2区では自民と希望の候補が競り合っている。約三割の有権者が投票先を決めておらず、今後の情勢で結果は変わる可能性がある。

■1区

 無所属で出馬した前職篠原を自民前職小松が懸命に追う。維新新人橋本は苦しい。諸派新人駒村は独自の戦い。

 篠原は希望、立憲民主支持層の九割前後を固め、支援を受ける社民、共産にも浸透。無党派層にも支持を広げつつある。小松は自民、公明支持層のそれぞれ八割弱を固めた。

■2区

 自民前職の務台と希望元職の下条が互角の戦い。社民新人の中川が追い上げ、維新新人の手塚が続く。

 務台は自民支持層の七割を固めたが、公明支持層や無党派層の支持が広がっていない。下条は希望支持層の七割をまとめ、無党派層にも浸透しつつある。中川は社民支持層をほぼ固め、支援を受ける共産支持層の六割に食い込む。手塚は維新支持層の七割を固めた。

■3区

 希望前職の井出が優位な戦いを進め、自民前職の木内、共産新人の小金沢が懸命に追う。諸派新人の及川は厳しい戦い。

 井出は希望支持層の九割と立憲民主の八割を固め、公明支持層や無党派層にも支持を広げる。木内は自民支持層の七割を固めたが、五十代以上の世代からの支持が伸び悩む。小金沢は共産支持層をほぼ固めたが、無党派層に広がりを欠く。

■4区

 自民前職の後藤がリード。共産新人の毛利、希望元職の寺島が追う。無党派層の七割が投票先を決めておらず流動的な要素もある。

 後藤は自民支持層の八割を固め、各年代に支持を広げる。毛利は共産、社民の支持層の七割、公示直前に3区から移った寺島も希望の七割をまとめた。立憲民主の支持層を毛利と寺島が奪い合っている。

■5区

 自民前職の宮下が優位な戦い。無所属新人の曽我が追い上げ、希望新人の中嶋が続く。無党派層の六割が投票先をまだ決めていない。

 宮下は自民支持層の九割を固め、無党派層の一部にも支持を広げる。曽我は共産、社民支持層の八割、立憲民主の七割を集めた。中嶋は希望支持層の九割を固め、無党派層への浸透が課題だ。

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■比例投票先と政党支持率

 県内の政党支持率は自民が26・9%で首位。県内選挙区に候補者を擁立していない立憲民主が9・3%で二位となり、8・8%で三位の希望を上回った。比例投票先は自民、希望、立憲民主、共産などの順だった。

 (文中敬称略)

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