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長野

<候補者どんな人> 5区

2017年10月17日 紙面から

(上から届け出順)

◆中川村長3期務める 曽我逸郎さん(61)無新

 釈尊の教えに生き方を導かれた。「人は皆、過ちを犯す凡夫であるという自覚が必要。互いが過ちを繰り返さないために議論を重ねてこそ、初めて正解に近づける」。安保法制や改憲など一連の安倍政権の姿勢を「熟議が求められる民主主義の精神から外れ、凡夫の自覚に欠ける」と指摘する。

 広告代理店勤務を経て中川村に移住。市町村合併論議を機に村長選へ臨み、三期十二年を務めた。当時から反原発や護憲の立場から安倍政権を批判してきた。希望の党発足の経過も含め「数の力を背景に意見の異なる者を排除し、強者が弱者に忖度(そんたく)を強いる風潮が横行している」。

 「憲法、特に全世界の平和的共存の理念を掲げる前文が好き」。中川村葛島。

◆各国巡り政治に興味 中嶋康介さん(40)希新

 直前に飯田市に移住した前回選で落選以降、連合だけでなく飯田青年会議所の活動にも積極参加、人脈を広げた。昨年の電力自由化に伴い、市内で電力小売業を起業。「飯田に愛着が強くなった」と永住を宣言する。

 松本市出身。サッカー好きな少年時代を経て美容師になった後、パレスチナや北朝鮮など二十五カ国・地域を旅した。「政治で世界はこんなに異なるんだ」。政治学を志し二十四歳で大学生に。民主党参院議員事務所でアルバイトを機に党員になった。

 入党から十五年。それだけに分裂、先輩議員らとの別離に涙したが「今は新しい日本をつくる好機」と前を向く。家族は妻と長男。座右の銘は「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」。飯田市中央通り。

◆活動、景色をまめに発信 宮下一郎さん(59)自前

 元厚相の父創平さん(故人)の秘書を十二年務め「やりがいがある」と歩み始めた政治家の道。衆院選初当選以来、議席を失った時期を含め十四年になる。「安全保障、少子化対策など先送りできない課題がある。今こそ政治がしっかり機能を果たす時」と語る。

 座右の銘は「誠実」と「着眼大局 着手小局」。前者は父から受け継いだ。広く情勢を見て細かい心配りで実践する意味の後者は、目指す政治家の姿だ。

 ブログやフェイスブックに活動をこまめに掲載。カメラをほぼ常時携帯し、伊那谷の美しい風景も載せる。今年に入りミラーレス一眼も購入。場面に応じコンパクトカメラと使い分ける。三歳の時に好きになった手品の腕も健在だ。伊那市境。

主な政党の公約

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