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長野

<候補者どんな人> 3区

2017年10月14日 紙面から

 (上から届け出順)

◆地域活性化がテーマ 木内均さん(53)自前

 小学二年の頃「政治家になって村に信号を作る」と話していたらしい。本格的に目指すようになったのは法政大学時代。千葉県議だった野田佳彦元首相の選挙を手伝い、野田氏も学んだ松下政経塾に入った。「外交や防衛の青くさい議論をした。それが今も生きている」と語る。

 地元に戻って二十八歳で佐久市議になり、県議を経て五年前に衆院議員になった。首都圏に進学した高校の同級生らは故郷に戻らず「安心して地元で働けるまちづくりができれば」と地域活性化をテーマにしてきた。

 母と妻、長男、私立高校通学のため下宿するめいと暮らす。多忙さから趣味のゴルフは年二回ほどに控え、歌舞伎鑑賞も年一回ほどの「ストイックな生活」を送る。佐久市志賀。 

◆被災地訪問が原点に 小金沢由佳さん(34)共新

 政治活動の原点は東日本大震災。除染作業に従事する知人の案内で発生二年後の被災地を訪れた。放射性廃棄物を入れた黒い袋が積み上がる光景に「この先どうなるんだろう」と憂いた。

 「政治には無関心だった」という会社員生活から一転、国会前のデモに加わり、時にマイクを握り脱原発や特定秘密保護法反対を訴えた。被災地支援を続ける共産党員と出会い、感銘を受けて三十一歳で入党。昨年夏の参院選で党公認候補の秘書なども担った。

 思い立ったら行動に移さないと気が済まない性格。趣味は音楽とファッションで「明日は何を着ていこうと考えるのが楽しい」。演説もスーツでなく、自分らしい服で臨むつもり。佐久穂町大日向。

◆国民の自由、権利守る 井出庸生さん(39)希前

 NHK記者時代の取材で格差社会の拡大を実感。「個人で解決できる問題でない」と政治家を志した。祖父が元官房長官、おじが元厚相の政治家一家の生まれ。当初は世襲への違和感もあったが、現在は「個人として見てもらっている」。ミニ集会や街頭演説を重ね、支持基盤を築いてきた自信がのぞく。

 国会では質問に百回以上立ち「誰よりも多くした」と胸を張る。議員立法にも取り組んだ。維新の党時代は「共謀罪」を巡って与党と渡り合い、修正合意に至る調整を担った。「国民一人一人の自由や権利を守る。理想的なバランスを追求したい」

 東京大野球部では主将を務めた。地元の草野球大会にも参加する。国会には自転車を三十分走らせて通う。佐久市臼田。

◆失敗糧に挑戦続ける 及川幸久さん(57)諸新

 外資系投資銀行員で六年間働いた。幸福の科学の大川隆法総裁の著書に感銘して入会。幸福実現党の発足後、参院選に二回挑んだ。横浜市出身だが「ずっと信州から衆院選に出たかった」。参院選長野選挙区に出た後の昨秋、住所を県内に移した。

 「人がやらないことに挑戦してきた。私は冒険家」とアピールする。行員時代も幸福の科学の職員になってからも目標が達成できず降格させられたことがあったが、「失敗はすべて糧にした」と振り返る。米国でのラジオ出演や動画投稿サイトでの政治解説などにも取り組んだ。

 「政治家は政治家しかできない仕事に集中するべきだ」と語り「小さな政府」を訴える。英語が堪能でプロレス観戦やジョギングが趣味。上田市材木町。

主な政党の公約

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