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長野

<候補者どんな人> 2区

2017年10月13日 紙面から

 (上から届け出順)

◆国の財源を地方まで 手塚大輔さん(34)維新

 「政治家のためではなく、国民のための政治」を掲げ、国政には今回が初挑戦。大学卒業後は長野銀行に就職した。地域経済に携わる中で、都会に人が流出し、経済が縮小していく「地方の疲弊」を痛感した。

 「このままでは故郷がなくなるのではないか」との危機感から政治の道を志し、二年前の県議選では苦杯をなめたが、安倍政権下で景気回復の実感がない中、政治家自身が身を切る改革の必要性を訴える。

 飲食店を経営し、自ら厨房(ちゅうぼう)に立つ日もある。若者に話を聞くと、夢や目標をなくし、安定を求める姿に寂しさを感じるといい「地域の魅力は霞が関からは分からない。国の財源を地方に与え、独自に使える仕組みをつくりたい」。松本市宮渕。

◆納税者のために働く 下条みつさん(61)希元

 信州大を卒業後、二十年間勤務した都市銀行での経験が、政治家を志す原点となった。政治家の資金管理に関する業務も担当し、多額の資金が動く世界を知って「苦労して働き、真面目に納税しているサラリーマンのために働きたい」と痛感した。

 二〇一二年の衆院選で落選後、障害者支援施設などを丹念に回り、抱える問題などに耳を傾けてきた。「今の政治は、税金の使い方が弱い立場の人とは違う方向に行っている。その思いを中央に届けたい」と語る。

 祖父は元文部相、父は元厚相。趣味は小学五年から始めたバンド演奏。現在は休止中だが、サイドギターとボーカルを担当する。ビートルズやローリングストーンズなどがお気に入り。松本市深志。

◆組合、平和運動に専心 中川博司さん(59)社新

 専修大学を卒業し、松本市役所に就職。当初は組合運動に興味はなかったが、困ったときに組合が親身に助けてくれた経験から「組合は一人一人の悩みを取り上げてくれる」と感じ、組合運動にのめり込んだ。

 自治労県青年部長時代などに、広島平和記念公園の「平和の火」から採火したトーチを全県でつなぐ「反核平和の火リレー」の運動に携わった。「人がつながると大きなことができる。世の中を変えられる」と実感した。三十二歳で市役所を辞め、日本社会主義青年同盟の専従職員に。その後、二〇一一年の県議選に当選し一期務めた。

 趣味は高校時代に始めた卓球。今も地元のクラブに所属して続けており「健康の秘訣(ひけつ)になっている」。松本市岡田松岡。

◆「山の日」制定に奔走 務台俊介さん(61)自前

 「地域を元気にする仕組みを探して、実現するプロ」を自負し、衆院議員の二期五年では国民の祝日「山の日」を制定する改正祝日法など四つの議員立法成立に奔走した。

 大学卒業後、自治省(現総務省)に入り、地方自治制度改革や消防庁で防災業務などに携わった。五十代になり「自分の故郷にどんな貢献ができるのか」と考え、政治の世界に入った。

 「人と違うことを意識しないで、自分が思うことに打ち込むタイプ」と語る。「山の日」制定では五年ほど前から、一年に一つは地元の高い山に登ると決め、北アルプス・槍ケ岳や白馬岳に登った。「『小粒でもピリリと辛い』。そういう制度を多く編み出していきたい」と話す。安曇野市豊科。

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