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長野

<候補者どんな人> 1区

2017年10月12日 紙面から

 十日に公示された衆院選では、県内五つの選挙区に十八人が立候補し、信州各地を駆け回って有権者に支持を訴えている。私たちの票を託す候補はどんな人たちなのか。これまでの経歴や政治を志した原点など、主な候補者の「横顔」を選挙区ごとに紹介する。

 (上から届け出順)

◆スポーツを社会の力に 小松裕さん(55)自前

 医師として二十六年間働いた後、社会問題だった医療崩壊を食い止めたいと政治家に転身した。「医療現場の経験は議員の中で一番。国民の健康のために役割を果たす」と熱意を語る。

 諏訪市出身で、学生時代はバスケットボールに熱中。医師になってもスポーツ愛は衰えず、ロンドン五輪選手団などに帯同した。親身にサポートしたプロ野球選手らと今も親交がある。「選手は子どもに夢を与えようと頑張る。政治家もそうでなくては」と話す。

 「出しゃばるのは性に合わない」と党国対副委員長として裏方の調整に尽力。東京五輪の成功に向け、健康スポーツ政策に全力を懸ける。「スポーツの力を社会の力にしたい」。長野市上松。

◆もう一度、政権交代を 篠原孝さん(69)無前

 農家に生まれ、進学で長野を離れても「故郷とのつながりを断ち切りたくなかった」。信州の農業の役に立ちたいと農林水産省官僚に。三人の子どもには故郷にちなんだ名を付けた。

 考えてもいなかった政治家の道を誘ったのは故・羽田孜元首相。「君の力が必要だと八年間言われ続けた。羽田さんの思いは本物だった」。自称「羽田チルドレン一号」は八月に死去した政治の師のためにも「遺志を継ぎ、もう一度政権交代を起こす」と誓う。

 環太平洋連携協定(TPP)に断固反対し「ストップTPP」と入ったネクタイで質疑に臨むなど、すっかり国会の名物議員だ。「農林水産業は地方の根幹。活力を取り戻したい」。中野市田麦。

◆子育て世代の共感を 橋本将之さん(37)維新

 「日本の政治家はどんどん変わるね」。留学した英国の大学院や就職した不動産会社の中国支店で周囲に言われ「長期的な目線の政治ができていない」と危機感を強めた。

 都内の不動産会社は二年半で辞め、実家の不動産会社の役員に就任。六年前に不動産業で独立した。従来の政治家像と異なる元大阪府知事の橋下徹氏にひかれ、維新政治塾に参加。「政治家に必要なものはパッション」と熱弁を振るう橋下氏に刺激を受けた。

 小学三年の一人娘の父親として「自分と同じ子育て世代や若者が、共感できる政治を目指したい」。四年前の長野市長選にも立候補した。歴史建造物を巡るのが趣味で、週一回は長野市松代町の温泉に通う。同市高田。

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