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長野

1、2区の候補取り下げ 共産県委、社民に全面協力

2017年10月6日 紙面から

 二十二日投開票の衆院選で、共産党県委員会は五日、出馬を予定していた長野1区の新人長瀬由希子氏(49)と2区の新人清沢達也氏(43)の立候補取り下げを発表した。野党共闘で候補者を一本化し、1区は希望の党の公認を返上した無所属前職の篠原孝氏(69)を自主支援する。2区は同日に立候補を表明した社民新人の中川博司氏(59)を支援する。

 共産県委員会と社民県連が国政選挙で全面的な協力をするのは、旧社会党も含めて戦後初めて。両党は2区で社民候補、4区は共産候補で相互支援の態勢をとる。共産の候補擁立は県内で3、4区の計二人となり、小選挙区制が導入された一九九六年以降で最少になった。

 長野市で会見した竹内久幸社民県連代表は「改憲勢力に三分の二以上の議席を与えないために相互支援を決めた。統一候補擁立を求める市民の熱意を受け止める」と強調。鮎沢聡共産県委員長は「野党と市民の本気の共闘が実現できたことを歓迎したい」と話した。

 1区では、社民が篠原氏と政策協定を結んだ上で推薦する方針。共産は自主支援とする。鮎沢委員長は「篠原氏ときょう懇談し、安保法制の廃止や当選後に希望の党に所属しないことなどを明言してもらった」と説明した。篠原氏は「安倍政権と自民党を打破するため、立候補を取りやめてもらい大変ありがたく思っている」とのコメントを発表した。

 長瀬氏は北陸信越ブロックの比例単独で立候補し1区中心に選挙活動を展開する予定。

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